『夕闇にて君を待つ』作品紹介

夕闇にて君を待つ

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『夕闇にて君を待つ』目次
三嶋トウカ『夕闇にて君を待つ』全31話の目次ページ。殺したはずの恋人から届くメッセージ。二つの視点から恋人同士の認識のズレと事件の真相を描くミステリー・サスペンス。第1話から最終話まで一覧で掲載しています。

夕闇にて君を待つ

俺は、彼女を殺した。
――そのはずだった。

恋人・高峯紗季とのデートの末、激しい口論になった幸村大地。
怒りを抱えたまま彼女の家を訪れた大地は、そこで取り返しのつかないことをしてしまう。

目の前には、血まみれで動かなくなった恋人。
我に返った大地は、自分の私物を回収し、凶器を持ち去り、彼女の部屋から逃げ出した。

見つかれば終わる。
警察に疑われれば、きっと逃げられない。

そう怯えながら過ごす大地のスマートフォンに、ひとつのメッセージが届く。

送り主は――たった今、自分が殺したはずの紗季だった。

彼女は本当に死んだのか。
それとも、自分が見たもののほうが間違っているのか。

恋人同士のすれ違い、SNS、ストーカー、そして「自分には相手のことがわかっている」という思い込み。

同じ出来事を異なる視点から見つめたとき、まったく違う景色が浮かび上がるミステリー・サスペンス。


作品情報

タイトル夕闇にて君を待つ
ジャンルミステリー/心理サスペンス/恋愛サスペンス
作品形式長編/単作/完結済み/全31話
キーワード恋人、殺人、SNS、ストーカー、すれ違い、
思い込み、心理、二つの視点、恋愛、サスペンス

キャッチコピー

殺したはずの恋人から、メッセージが届いた。


あらすじ

幸村大地は、恋人・高峯紗季を殺した。

少なくとも、大地自身はそう思っていた。

床に倒れた紗季。
むせかえるような血の臭い。
自分の手に残る、彼女を何度も刺した感触。

恐怖に駆られた大地は、彼女の部屋に置いていた自分の私物を回収し、凶器まで持ち去ってその場を離れる。

翌日には遺体が発見されるかもしれない。
恋人である自分は疑われるだろう。

アリバイはない。
直前には、人前で紗季と激しい口論までしている。
次第に追い詰められていく大地。

そんな彼のスマートフォンへ、あり得ない相手からメッセージが届く。

高峯紗季。

死んだはずの恋人だった。
誰かが彼女のスマートフォンを使っているのか。
悪質ないたずらなのか。
それとも――紗季は、生きているのか。

やがて物語は、もうひとつの視点から同じ時間を辿り始める。

人は、自分が見たいものだけを見ている。

「愛している」「大切にしている」「相手のことを理解している」。

その言葉は、本当に相手も同じ意味で受け取っていたのか。

二つの視点が重なったとき、一つだったはずの物語は、まったく異なる姿を見せ始める。


この作品の見どころ

「殺したはずの恋人」から届くメッセージ

物語は、大地が恋人を殺した直後から始まります。
証拠を隠し、自分が疑われる未来に怯える大地。

しかし、死んだはずの紗季からメッセージが届いたことで、状況は一変します。

本当に彼女は死んだのか。
では、自分が見たものは何だったのか。

大地自身にも答えがわからないまま、物語が進んでいきます。

二つの視点で変わる「同じ出来事」

本作では、ある地点から物語を見る視点が変わります。

同じ会話。
同じデート。
同じ恋人同士。

しかし、見る人間が変わるだけで、その出来事の意味も大きく変化します。

一方にとっては「相手を思ってしたこと」でも、もう一方にとってはまったく違うものかもしれない。

人間関係における認識のズレそのものが、物語の重要な要素になっています。


主な登場人物

幸村大地《ゆきむら だいち》

本作の主要人物。

仕事が忙しく、恋人である紗季となかなか会えない日々を送っている。
紗季との口論をきっかけに彼女の家を訪れ、取り返しのつかない事件を起こしてしまう。

その後は、自分が警察から疑われることを恐れながら行動する。

高峯紗季《たかみね さき》

大地の恋人。

SNSを日常的に利用し、食事や買い物、日々の出来事などを頻繁に投稿している。

以前から、自分の投稿を真似するような謎のアカウントの存在に気付いており、大地にも「ストーカーかもしれない」と相談していた。

由那

紗季の友人。

紗季の恋愛や悩みについて話を聞き、彼女が自分自身の気持ちと向き合うきっかけを与える人物。

八代

物語後半で紗季と関わる男性。

状況を整理しながら、起きている出来事へ対処していく。


こんな人におすすめ

心理サスペンス、恋愛関係のすれ違いを扱った物語、信用できない語り手、視点の変化によって印象が反転するミステリー、SNSやストーカーを題材にした作品、「自分から見えている相手」と「実際の相手」の違いを描く物語が好きな方へ。


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