『開かせるもの』作品紹介

開かせるもの

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『開かせるもの』目次
メタディスクリプション: 三嶋トウカ『開かせるもの』全42話の目次ページです。新築マンションを舞台に、三度のノックやエレベーターなど奇妙なルールに巻き込まれていく都市ホラー。第1話から最終話まで、各話を一覧で確認できます。

開かせるもの

開けてはいけない。
応えてはいけない。
この場所では「知らないふり」が生き残るためのルールだった。

新築の大規模マンション。
ある日、掲示板に一枚の紙が貼られる。

「七階七〇三号室 佐伯家 本日退去」

そこには家族全員の名前と年齢まで記されていた。
昨日まで確かに暮らしていた家族が突然いなくなっても、住人たちは騒がない。
ただ、「退去した」という事実だけを受け入れる。

そして、このマンションではそれが当たり前だった。

そんな場所へ、妻の楓、幼い娘の結菜とともに引っ越してきた篠原祐一。
管理人から告げられたのは、奇妙な忠告だった。

夜のエレベーターでは、乗る意思を明確にすること。

隣人からは、玄関をノックされても、絶対に開けないこと。

……そんな話を聞いた矢崎、新しい家の玄関から、こん、こん、こん。

三度のノックが響く。


作品情報

タイトル『開かせるもの』
ジャンル都市ホラー/怪異ホラー/現代ホラー
作品形式長編/単作/完結済み(2025年9月完結)/全42話
キーワードマンション、都市怪談、怪異、家族、エレベーター、
ノック、禁忌、ルール、都市伝説、因習

キャッチコピー

開けなければ、何も起こらない。――本当に?


あらすじ

新築マンションへ引っ越してきた篠原祐一と、妻の楓、娘の結菜。
設備も環境も申し分なく、これから新しい家族生活が始まる――はずだった。

しかし、このマンションには住人たちが決して口にしない「決まり」が存在していた。

深夜のエレベーター。
玄関を叩く三度のノック。
突然「退去」したことになる住人。
そして、それらすべてを当然のこととして受け入れる人々。

引っ越したその夜、篠原家の玄関にも三度のノックが響く。
しかも幼い結菜は、扉の向こうにいる何者かを「ママ」だと言う。

だが楓は、今、家の中にいる。
開けてはいけない扉。
返事をしてはいけない声。
守らなければならない、理由のわからないルール。

祐一は家族を守るため、このマンションに隠されたものを探り始める。


この作品の見どころ

日常生活の中に存在する「守らなければならないルール」

本作の怪異は、山奥の廃墟や曰くつきの場所ではなく、最新設備の整った新築マンションから始まります。

エレベーターに乗る。
玄関を開ける。
掲示板を見る。

本来なら何でもない日常の動作が、少しずつ「選択を間違えてはいけない行為」に変わっていきます。

家族を守ろうとするほど、扉の向こうへ近づいていく

祐一の目的は、怪異を暴くことではありません。

妻と娘と、普通に暮らしたい。
ただそれだけ。
しかし家族を守るためには、この場所のルールを知らなければならない。

「知ってはいけない」と「知らなければ守れない」の間で、祐一たちは少しずつマンションの奥へ踏み込んでいきます。


主な登場人物

篠原祐一

本作の主人公。

妻の楓、娘の結菜とともに新築マンションへ引っ越してくる。
不可解な出来事に戸惑いながらも、家族を守るためマンションのルールと向き合っていく。

篠原楓

祐一の妻。

新生活を楽しみにしていたものの、マンションの異変へ次第に巻き込まれていく。

篠原結菜

祐一と楓の幼い娘。

大人には理解できないものを、時折ごく自然に認識している。
引っ越した最初の夜、玄関の向こうの存在を「ママ」と呼ぶ。


こんな人におすすめ

マンション・団地系の都市怪談、日常に少しずつ異常が侵食してくるホラー「絶対に○○してはいけない」系の禁忌、家族を中心にしたホラーが好きな方へ。


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