全51話の目次はこちらから。

或いはソレが生きていると仮定して。
取り壊しが決まった、古い文化棟。
そこで少女が出会ったのは、姿の見えない、けれど確かに言葉を交わせる「カゲ」だった。
学校には、まだ七不思議がない。
だったら、自分たちで作ってしまおう。
誰のものでもない原稿。職員室への奇妙な呼び出し。
持ち物検査、サッカーボール、鏡、そして水。
ふたりが考えた怪談は、やがて校内で読まれ、噂になっていく。
最後の七不思議を作り終えたとき、彼らは何を残すのだろう。
作品情報

| タイトル | 『或いはソレが、生きていると仮定して。』 |
| ジャンル | 学園ホラー/青春ホラー/学校の怪談 |
| 作品形式 | 長編/単作/完結済み/全51話 |
| キーワード | 文化棟、七不思議、創作怪談、幽霊、友情、喪失、記憶 |
キャッチコピー
七不思議がなければ、ふたりで作ればいい。
あらすじ
浦々一依(うらうら・いちい)は、家でも学校でも居場所を見つけられずにいた。
そんな彼女が唯一気兼ねなく話せる相手は、高校の古い文化棟に現れる「カゲ」。
姿は影のようで、顔もわからない。
それでも、冗談を言い合い、話を聞いてくれる、かけがえのない存在だった。
ある日、一依はこの学校に七不思議を作ることを思いつく。
自分たちの話が後々まで残れば、自分の生きた意味を少しは見つけられるかもしれないから。
一依とカゲは、ひとつずつ怪談を作り、校内の掲示板に貼り出していく。
誰かがその紙を読み、噂が広がり、次の話を待ち望む人が現れる。
奇妙で怖い七つの話と、ふたりが重ねる何気ない会話。
やがて七不思議は最後のひとつを迎える。
恐怖と、友情と、誰かに覚えていてほしいという願いを描いた学園青春ホラー。
この作品の見どころ
ふたりが「七不思議を作る」という逆転の発想
すでに語り継がれている怪談を調査するのではなく、一依とカゲが怪談の作り手になるところから物語が始まります。
話を考え、怖さを工夫し、掲示板に貼り出す。
その過程そのものが、ふたりの日常になっていきます。
独立した怪談と、つながっていく物語
原稿、校内放送、持ち物検査、サッカーボール、鏡、水。
七不思議の各話はそれぞれ異なる恐怖を描きながら、合間に一依とカゲの交流を挟む構成です。
短い怪談を楽しみながら、長編としての変化も追うことができます。
誰かの記憶に残るということ
怪談が人から人へ伝わるように、ひとりの存在も、誰かが覚えていることで残っていく。
恐怖だけでは終わらない、ふたりの関係が作品の中心にあります。
主な登場人物
浦々一依(うらうら・いちい)
本作の主人公。高校三年生。家庭や学校で孤独を抱えていたが、文化棟の「カゲ」とは気軽に言葉を交わしている。
学校に新たな七不思議を作ろうと思い立つ。
カゲ
古い文化棟に現れる、顔の見えない影のような存在。
一依の話し相手であり、七不思議作りの相談相手。
自身のことについて、わからないことも多いらしい。
こんな人におすすめ
学校の怪談や七不思議が好きな方、怪談がひとつずつ積み重なる連作形式が好きな方、恐怖とともに友情や切なさも味わいたい方へ。
内容について
本作には、家庭内での虐待・暴力、自殺念慮、死や喪失、幽霊や怪異の描写が含まれます。
